未体験を体験に変えること

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未体験を体験に変えること

新しい事業を検討する際に、「できっこない」という考え方が支配してしまうことが良くあります。自社が何者で、沿革から何ができて、市場機会を捉え何ができるのかの日々の思考格闘が不足している場合も見受けられます(事業承継で、社長交代をしたものの、会社の歴史が正しく伝わっていないケースもあります。これは憂慮すべきことでもあります)。
未体験

 

 結局のところ、事業を営むにあたって、会社の沿革・歴史を踏まえ未体験をいかに体験に変えていくか」の努力をし続けることができた企業しか発展できないといえます。

 

 下請の立場である場合、試験研究に対する考え方が見失われてしまうこともあると思われますが、既に「親方日の丸」の考えでは淘汰される運命にあることは、日本の近代化100年の歴史から明らかです。いくつものぶら下がり企業が廃業してきました。

 

 いかに小さなことでも、まず試験をし未体験の部分をなくし、体験の部分をつくり、その部分を活かして新事業へドライブをかけていくか。新たな事業の芽を出し転業の可能性を見つけていけるかが、企業存続のカギです。このことは、老舗大企業を見て明らかであると思われます。

 

 試験研究を大きくとらえすぎず実験と捉え、小さな一歩が大事であることを示していると感じます。これは、「@できることに励む ⇒ Aできることを増やす ⇒ Bできることを磨き上げる ⇒ @に帰る」基本に立ち返る必要性を痛感させられます。

 

 知っていると思うことですら、完璧に知っていることは稀です。いわゆる「無知の知」で、関係する分野を徹底的に知ることから始めることも手ではないでしょうか。つまり、@調査 ⇒ A考察 ⇒ B判断 のプロセスを経営者自身磨くことにつながります。

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